自作キーボード
できた。使ってみた。ダメだ。もちろん、前に作ったものよりは格段に良くなったのだが,残念ながらこれを普段使いにしたいとは思えない。慣れれば使えないことはない,というレベル。一番の問題は、キーをすり鉢状に傾けすぎたせいで,押したときにデバイス…
Arduino IDEで日本語キーボードを作ろうとしていたら,キーボードの仕様がいろいろわかりにくかったので、まとめておく。 Arduinoの仕様 ASCIIコード まず,古く(1963年)からある仕様で,ASCIIコードというのがある。 ASCII - Wikipedia 128個(7ビット)の基…
ハードウェアが完成し、全てのキーがちゃんと入力できることを確認した。 前回以降の製作過程を書いておく。 まず、3Dプリンタのフィラメントが無くなったので買い替え。前にブログにも書いた通り,今まで使っていたフィラメント↓が良かったので、また同じの…
左右分割キーボードで、右手デバイスからの情報を左手デバイスで受取る部分ができた。 シリアル通信の配線はこんな感じ。2台のPro MicroのTXとRXをクロスして繋ぐ。 左手デバイスはまだ作ってなくて,Pro MicroにTRRSケーブルのジャックだけをつないだもの。…
右手用デバイスを配線し,マウスとキーボードを切替えて使えるようになった。切替え用のキー(「マウスシフトキー」と呼ぶことにする)を押している間はマウスとして使え,離しているときはキーボードとして使える。 右手用デバイスは,24キーあって、基本的に…
デジタル入力(DI)ピンが足りない場合、キーマトリクスを使う。検索すれば既に情報がいっぱいあるが、めっちゃ丁寧に説明してみる。Pro MicroなどのArduino系マイコンでは、プルアップ抵抗が内蔵されており(内部プルアップ),それを使えばスイッチをGNDに繋ぐ…
前回書いた問題が続々と解決し,まずはマウスとして使えるようになった。 基板が来た もう来ないかと思っていた基板がついに来た。Elecrowに2020/10/5発注で2021/1/6着。3ヵ月もかかったので、来たことが逆に驚きだった。 5枚発注したが、6枚入っていた。黒…
マウス内蔵キーボードの製作について,前回更新からだいぶ時間が立ってしまった。時間がかかりすぎて自分自身が飽きてしまいそうなのでそろそろ仕上げたいとは思うのだが,数々の問題が発生している。試行錯誤の過程も,何か役に立つ情報が含まれているかも…
マウスホイールを基板の裏面に付けるため、基板から軸までの高さができるだけ低いエンコーダを探した。普通、小さくて5mmで、それより低いのはアルプスの4.5mmというのがあって、 EC05Eシリーズ|インクリメンタルエンコーダ|アルプスアルパイン それが限界…
マウス内蔵キーボード(キーボウス)では、キースイッチとの干渉を避けるために、マウスホイールの直径を大きく(40mm程度)する必要がある。そもそもマウスホイールを部品として売っている物も少なく、そんな特殊な寸法の物は自作するしかない。 マウスホイール…
筐体をプリントアウトした。 今回は、もうこれで製作を進めるつもりなので、底面を固定する部分や、TRSケーブルを挿す穴などもつけた完成版。 配線のことも考えてボディを分割している。分割したCADモデルの作り方は別記事に書いておいた。 蓋は、片側ツメを…
あまり進んでいないが,2ヶ月更新していなかったので,この辺でいったん記事にしておこう。 前回書いたように,小指のキーを17mmピッチで作ってみた。スイッチも小指の分はRed proに変えた。親指のキーも,円弧状に配置しているので台形にしてピッチを詰め…
Kailhロープロファイルスイッチ用のキーキャップを3Dプリンタで作ってみた。頑張って一般的な台形で窪みのあるやつを作ってもよいが,機能的にもデザイン的にもフラットで良くない?とすれば簡単にできる。 Kailhロープロファイルスイッチは、1.2 x 3.0mmの…
現在開発中のマウス内蔵キーボードの筐体部分をどのように作ったかという話。 今回の開発のために、最適化されたクレイモデル上のキーの位置を正確に計測する手法を新たに開発した。その手法,バンブースキュアリング(bamboo skewering)により,ミリ単位での…
マウス内蔵キーボードを思いついたのが私だけではないだろうとは予想していたが,調べてみると,クラウドファンディングで成功し,すでに製品になっているものもあったので紹介しておく。 私はこれらを「真似した」のではない。「かぶった」のだ。車輪の再発…
ついに完成・・ 極秘裏に開発してきたため,誰にも気づかれなかったと思うが,今までの記事に登場した「アレ」とは「マウス」のことだ。右手用デバイス内にマウスを内蔵しており、「マウスシフトキー」を押しながら操作すればマウスとして機能する。 キーボ…
電気まわりとソフトまわりの話。 まずは必須とも言われるもげ対策。エポキシの接着剤が良いとのこと。ダイソーで買える。 5x5の「無限の可能性」を⬇︎のように分割。ダイオードを取り付ける。LEDは大変そうなので今回はパス。 基板を筐体に取り付ける。3行8列…
自作キーボード用の基板「無限の可能性」を使う場合、筐体をキースイッチと基板で挟んではんだ付けするので、一度配線してしまうと後戻りできなくなる。そのため、筐体をもう少し仕上げておくことにした。 前の記事で、塗装とか書いたが、黒のフィラメントを…
QMK firmwareの書き方はネット上にいろいろ情報が出ているが、 オリジナルのキーボード 左右分割キーボード マウスとして操作できるキーボード の場合にどうすればいいか、となると、あちこち調べなければならなかったので、ここにまとめておく。 (記事執筆…
自作キーボードを作っている人の多くは、Pro Microを使っている。Pro Microとは、sparkfun社のArduino Leonardo互換の小型マイコンボードである。 www.sparkfun.com その中国製クローンも販売されていて、堂々とProMicroを名乗っている。青い基板のものと黒…
修正した筐体Ver.3が完成。 ファブラボ太宰府のAFINIA H800と 購入したQIDI X-Makerの2機種の3Dプリンタで似たようなものを作ったので比較できる。 上がAFINIA,下がX-Makerの出力結果。 X-Makerは 丸い穴 浮いている部分の下面 が苦手らしい。 AFINIAでは…
何度も試作するために毎回ファブラボ太宰府まで行くのは大変なので、別の方法を検討。 北九州イノベーションギャラリー↓の機材講習を受けてみた。 www.kigs.jp が、3Dプリンタは3時間までしか使えず、その時間内に終了して電源を切って帰らなければいけない…
まずは紙粘土で打ちやすいキー配置を検討。普通のキーボードって、小指の負担多すぎ、親指サボりすぎ。人差し指と小指は6キーずつ、中指と薬指は3キーずつ。親指はもっと頑張れるはず、ということで6キー割り当てることにした。親指6キーのうち2つは普通のキ…
パソコンのキーボードがずっと昔から気に入らない。まずパソコンを使い始めたときには,QWERTY配列っていうのが,何でこんな意味不明な配列になっているんだというのが,たぶんみんな最初に感じるところだろうが,これはまあ慣れたら気にならなくなる。が,…