manvaのエンジニアリング魂

エンジニアリング・ものづくり・DIYをもっと身近にするためのブログ。インスピレーションを刺激します。

マウス内蔵キーボードの作り方1(筐体の3Dプリント)

まずは紙粘土で打ちやすいキー配置を検討。普通のキーボードって、小指の負担多すぎ、親指サボりすぎ。人差し指と小指は6キーずつ、中指と薬指は3キーずつ。親指はもっと頑張れるはず、ということで6キー割り当てることにした。親指6キーのうち2つは普通のキーボードのスペースキーを押すような押し方、残り4つはスーパーファミコン的な押し方(A,B,X,Y)。

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Fusion360で3Dデータ作成。スカルプトモデリングが楽しい。手のひらの部分に「アレ」を入れます。

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右手上カバーVer1

⬇︎この本でチュートリアル的に一通りやった後、すぐ作れた。本もソフトもわかりやすくて秀逸。

Fusion 360 マスターズガイド ベーシック編 改訂第2版

Fusion 360 マスターズガイド ベーシック編 改訂第2版

 

(私が買ったのは第1版だが)

曲面を作ろうとすると、ちょっと前までは、イメージ通りにCADで作れなくて苦労するイメージだったが、スカルプトモデリングだと自分のイメージ以上にカッコいい曲面が作れる。こんなソフトが無料で使える時代か。

DMM.make ( https://make.dmm.com/ ) にアップロードしてみたら一番安いABSとかでも¥16000くらい。逆さにしてみたり、穴を開けてみたりしたがほとんど同じ値段。高いので他の方法を考える。

fablabというのが3Dプリンタが流行り出したころに世界中にできた。私の住む北九州ではイノベーションギャラリーのデジタル工房 ( https://www.kigs.jp/information/guide.php ) という施設がそれに近い機能を持つ。

ただ、初回講習会が月初めにしかなく、タイミングが合わなかったので、太宰府のfablab ( https://fablabdazaifu.com ) で作らせてもらった。

初回講習の時に3Dのデータも持って行ったらその日のうちに作らせてくれた。使った3DプリンタはAFINIA H800という機種。スライサーソフトは出来が良く、STLファイルを読み込んで簡単に出力データを作ってくれて、出力にかかる予想時間も表示される。積層ピッチは0.1mmだと9時間以上になったので、0.3mmピッチにしたが、それでも5時間かかるので、そのまま帰って、後日受け取りということで、料金は機械が動いていた時間分にしてくれた。材質はPLA。

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なかなかいい感じの仕上がり。しかし、サポート材の除去って結構大変だな。

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精度は十分で、スイッチも気持ち良くはまった。

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ただ、設計の段階でキーキャップを決めていなかったのは失敗だった。適当なキーキャップをはめてみたらイメージよりデカくて干渉した。

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我慢できるレベルじゃなく相当ガッツリ当たるので諦めがつきやすい。作り直しだな。