manvaのエンジニアリング魂

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Fusion360でシェルがエラーとなるときの対処

スカルプトモデリングで作成したボディを「シェル」コマンドでくり抜こうとしたら失敗した↓。

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「シェル」コマンドの場合,エラーの箇所を示す赤色の範囲が広く,どこに問題があるのか特定しにくい。

 

スカルプトモデリングでボディを作成した場合,全く同じものでも,以下のようにすれば,エラーが出ずシェルと同じことができる場合がある。

まず,スカルプトモデリング(「フォームを作成」)のモードで底面を削除↓。

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底面が閉じていた状態ではソリッドの扱いであるが,底面を削除して開いた図形になるとサーフェスの扱いになる。

次に,このサーフェスに厚みをつける。「修正」-「厚み」コマンドを実行↓。

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 このやり方ならエラーが出ずシェルと同じことができた↓。

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スカルプトモデリングでもエラーとなる場合はある↓(「厚み」コマンド実行時点ではできたように見えるが,「フォームを終了」したときに「Tスプラインサーフェスが自己交差」というエラー)。

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しかし,問題の箇所が特定しやすい(赤いラインで示されている)。

スカルプトモデリングモードでAlt+1で カクカク表示にすると,大抵その辺がいびつすぎているので,そこを直せばよい。

 

ただし,この方法だと,ボディの形状を修正したい場合に、シェルの表裏両面を一緒に直さなければならない点は少し手間がかかる。修正箇所が多い場合は、一旦、ソリッドかサーフェスの状態に戻さなければない。

 

まとめ

  • スカルプトモデリングのボディをくり抜くなら,「シェル」コマンドより「厚み」コマンドの方がエラーが起こりにくい
  • 「シェル」より「厚み」の方がエラーの箇所が特定しやすい